2003年6月ILO総会で日本の29号条約=強制労働禁止条約違反を議題にのせ、「慰安婦」問題・強制労働問題解決の国際圧力を!
4・5強制労働問題の解決を問う国際シンポジウム
強制連行・強制労働は国・企業の共同不法行為
1990年代から私たちは、戦時下の朝鮮人・中国人強制連行・強制労働の解決に取り組んできました。強制労働の被害者が謝罪・補償を求めて起こした裁判の支援、対企業・政府交渉、そしてILOへの申し立て等。その中で、新日鉄・NKK・不二越・鹿島の4社との和解解決が実現しました。また、ILO条約勧告適用専門家委員会は1999年以来、3度にわたり日本が批准している29号条約=強制労働禁止条約に違反しており、被害者の納得のいく解決を行うべきと勧告しています。
国内裁判でも劉連仁裁判、浮島丸事件裁判、そして昨年4月の中国人強制連行福岡裁判で原告勝訴の判決が続き、「強制連行・強制労働は国と企業の共同不法行為」との判断が定着しつつあります。
山場の2003年ILO総会
昨年の3月の3度目のILO条約勧告適用専門家委員会勧告を受けて、6月のILO総会では、労使代表が2003年6月の総会で日本の29号条約違反を取り上げることで合意しました。
これを受けて、今年の3月の専門家委員会報告では「総会の基準適用委員会で政労使三者次元で検討することが望ましい」と結論付けました。総会の議題となる可能性が高まっていることに日本政府は危機感を募らせており、必死の巻き返しに出てくることは間違いありません。
日本政府は「専門家委員会報告は強制力はない」とたかをくくってきましたが、総会で取り上げられるとなると話は違います。29号条約違反との判断を覆すことはできなかった以上は、主要構成国としてそれを是正し問題解決を図る国際的義務が生じるからです。今年の総会は強制労働問題解決の山場と言ってよいでしょう。総会の議題にのせ、日本政府への国際圧力を形成し、解決への道を切り開くために、日韓の労働組合と戦後補償団体は両国で国際シンポジウムを開催します。ぜひ、ご参加ください。
韓国からILO労働側代表が来日!
4・5ILO国際シンポジウムin東京
(会場) シニアワーク東京(JR総武線飯田橋駅下車徒歩8分)
(プログラム)
10時半 開会 16時半 閉会
パートT「ILO専門家委員会報告を03総会でどう扱うべきか?」
パートU「慰安婦・強制労働問題の解決の道を切り開く」
(海外参加)
韓国労総:カン・チュンホ国際局長
韓国民主労総:イ・チャングン国際局長
韓国挺身隊問題対策協議会:ユン・ミヒャン氏
この他、各国のILO労働代表を招請中です。
(参加費)1000円
(主催)
強制連行・企業責任追及裁判全国ネットワーク
カンパにご協力を!(団体3000円 個人1000円)
振込先 口座:00210−2−88174
名義:強制連行・企業責任追及裁判全国ネットワーク